世の中は優しさで溢れている

先日4歳の長男とサッカー観戦に行きました。スタジアムまでは電車で30分ほどかかるので、子供もまだしんどいかもしれないから車で行こうかなとも思いましたが、子供が電車に乗りたいと言うので、電車で行くことにしました。

 

サッカーの試合があるので、電車は結構混んでいました。私達は入口付近に立っていて、はじめは子供も窓から外をみて楽しそうにしていました。

しかし、20分くらい経つと、次第に疲れた様子になってきました。混雑した社内で静かにじっと立ってるって、子供にはなかなか辛い環境なんだろうなと思いながら、抱っこするスペースもなかったのでどうすることもできず、「もうちょっとで着くから頑張れ」と声をかけ続けるだけでした。

息子もだだをこねる事もなく、じっと我慢してました(偉い!)。その時、近くに座っていたおばちゃんが、「気づかなくてごめんね~。しんどかったよね。ここ座り」と声をかけてくれました。見た感じ相手も60歳前後の方だったので、譲ってもらうのは悪いかなと一瞬考えましたが、しかし、私は譲ってもらった時は素直に譲られるのがポリシーなので、素直に感謝を述べ、息子を座らせました。

(ポリシーと言ったのは、以前電車で席を譲ろうと声をかけたら「あ、大丈夫です」と断られたことあり、その時の残念な気持ちと、せっかく席まで立ったのにまた自分が座るというモヤモヤ感(ちょっと恥をかいた気分)の経験から、その時、譲ってもらった時は素直に譲られるべきだと強く心に決めました。)

 

息子は席に座ってしばらくすると寝てしまったのですが、今度は隣の男性にもたれかかってしまいました。私は息子の頭を戻したのですが、またすぐにもたれかかってしまいました。すると隣にの男性が「大丈夫ですよ」と言ってくれました。息子はすぐ目を覚ましたのでその後もたれることはありませんでしたが、一言「大丈夫ですよ」と言ってくれたのはとても安心しました。

 

そんな周りの優しさに支えられ、何とかスタジアムへ到着し、息子の人生初のサッカー観戦を終えることができました。

 

最近子供の声がうるさいとか、電車にベビーカー乗せるなとか、子供に厳しい大人が増えているような話をTVやネットなどでよく見かけますが、普段私が子供を連れて歩いていると、そんな嫌な思いをすることはほとんどなく、今回の件のように助けてもらうことのほうが圧倒的に多いです。子供が大泣きして手が付けられないときなども、よくおばちゃんが「あら元気ね~」とか笑いながら声かけてくれたりするのですが、それだけでもとても救われます。

 

おばちゃんは、自分達も子育てしてきたからなのか、直接的ではなくても、すごく助けられることが多いです。

 

だから、世のお母さん方、あんな変な事言うのはほんの一部の人だけで、ほとんどの人は子供(とお母さん)の味方だから、肩身の狭い思いせずに、堂々と子供と電車に乗ったり、お店に行ったり、楽しんでもらったらいいと思います。